週刊99DVアカデミー:第4回 — オーバーウォッチで『最も大事な基本』 情報管理編

OWCS JAPANでも活躍した99DIVINEが、日本のオーバーウォッチ界をさらに盛り上げるための育成プロジェクト「99DIVINEアカデミー」を開校!

開校記念企画として、おばにゅー × 99DIVINEのタイアップ企画「週刊99DVアカデミー」を連載中です。(第1,2,3回はこちら)

今回は、実際に99DIVINE ACADEMYの講師を務め、Lazuli・PNHB・99DIVINEでもコーチとして活躍したGyominコーチによる「OWの基礎編」

安定感抜群の立ち回りを誇る TEAM FALCONS hanbin選手のプレイを題材に、OWの基本的な立ち回りをわかりやすく解説してもらいました。


🧭 この記事の内容
💡 1. オーバーウォッチは“情報ゲーム”
📊 2. 情報の3要素 ― 位置・状態・スキル
🧠 3. 孫子の兵法と情報管理
📍 4. 位置情報の活かし方
❤️ 5. 状態情報を読む力
⚙️ 6. スキル状況で“戦闘のターン”を作る
🎥 7. シーン解説:hanbin選手の情報戦
✅ 8. まとめ ― 情報を制する者が勝つ

オーバーウォッチは情報ゲーム

今日はオーバーウォッチの“最も基本的な部分”について話します

結論から言うと、オーバーウォッチは情報ゲームです。

情報を持っている人が

👉 戦闘を仕掛け
👉 有利な位置を取り
👉 相手の動きを崩し

最終的にファイトを設計し、勝利します。

オーバーウォッチにおける「情報」とは?

オーバーウォッチの情報は、主に3つに分けられます:

1️⃣ 位置情報
味方と敵がどこにいるか

2️⃣ 状態情報
HP状況、何をしているか、良いポジションか悪いポジションか

3️⃣ スキル状況
ジャンプ、グレネード、ヒール、防御スキル、移動スキルなど
重要スキルがあるか/ないか

この3つを理解し、活用することがオーバーウォッチの“基本技術”です。

孫子の兵法とオーバーウォッチ

孫子の兵法にはこう書かれています:

「知彼知己 百戦不殆」

敵と自分を知れば、百回戦っても危険ではない。

戦争でも競技でも、勝つためには自分と相手を理解することが重要という意味です。

オーバーウォッチも同じです。

・味方の状況はどうか

・敵はどんな状態か

・今入るべきか、引くべきか

・どのリソース(スキル・ウルト)が残っているか、使われたか

この情報を持っているチームが勝利します。

1. 位置情報(Position)

誰がどこにいるか把握すること

・敵タンクはどこ?

・敵サポートはどこを取ってる?

・敵DPSはサイドに回ってる?

・味方のポジションはどうなってる?

👉 位置を理解すると、戦闘の開始タイミングと方向が決まります。

2. 状態情報(Status)

敵が今どんな状態か

・HPが低い/ヒールが足りない → 押し時

・ウルトを貯めている → その前に仕掛ける

・敵ヒーラーがフォーカスされている → 前線が弱い

👉 敵が弱い瞬間を見つければ、チャンスが生まれます。

3. スキル状況(Cooldown & Ability Information)

敵/味方のスキルがあるか/ないかを把握すること

例:

・ウィンストンのジャンプがない
→ 相手はダイブできない、または味方ウィンストンがダイブできない

・ソジョーンのスライドがない
→ 生存スキルがなく、フォーカスされるリスクが高い

・アナのバイオグレネードがない
→ 攻めにも守りにもグレネードを使えないタイミング

・ルシオのスピードブーストがない
→ 長期戦での粘りや、一気に押す力が出ない

👉 スキルが落ちた瞬間=勝ちのターン

まとめ

オーバーウォッチの情報 = 位置 + 状態 + スキル

この3つを理解して共有できれば

➡ 戦闘が楽になる
➡ 実力が一気に伸びる
➡ チーム全体が強くなる

シーン解説 — 「情報を集めて戦闘準備」

このシーンはアジア決勝

Team Falcons vs Crazy Raccoon

hanbin選手(D.Va)の視点です。

ハンビン選手は無闇に前に出ません。

常に周りを見て、敵の位置を確認し、味方のピンを見て、ゆっくりラインを下げながら準備しています。

重要なポイント

オーバーウォッチは先に見た方が有利なゲームです。

この場面でハンビン選手は

・正面の敵の位置

・左右と上方向の角度

・味方DPS/サポートの視界

・敵がいつ入ってくるか

これらを常に確認 → 味方に共有 → 戦闘準備につなげています。

💡 戦う前の「情報を集める時間」が重要です。

初心者が見落としやすいポイント

・行動
→意味

・視野を広く取る
→どこで戦闘が起きるか予測

・ピンを打つ
→味方に敵位置を知らせる

・ゆっくり前進
→情報が揃うまで待つ

無計画で突っ込む = 自爆です
情報収集 = 準備時間

まとめ

今は戦う時間ではなく、戦う準備の時間。

ハンビン選手のように

📌 視点を動かし
📌 敵の位置を探し
📌 情報を味方に共有し
📌 準備してから戦闘に入る

これがプロの基本です。

基本ポイント:「敵の状態を知れば、チャンスを作れる」

オーバーウォッチの基本その2は敵の状態を理解すること

・HPは低い?

・ヒールをもらえている?

・何をしている?

・良い位置?悪い位置?

→ これで攻める・待つを判断できます。

このシーンでは?

ハンビン選手は敵ボールとソンブラのHPが低いという情報を得ます。

回復される前に攻めれば有利

その瞬間にした行動が

・前に出る
・低HPの敵を圧力
・トレーサーを追い出しスペース確保
・良い位置を取る

つまり
敵の状態(低HP)→ チャンス → 即行動

初心者向けまとめ

敵のHPが低い=攻め時

そのタイミングで入れば敵は引くしかない

こちらはスペースを取れる

戦闘が一気に楽になる

基本その3 — スキル状況(クールダウン)= 戦闘の“ターン”を作る力

既に説明した通り、オーバーウォッチではスキルが落ちた瞬間 = 攻めのチャンスです。

移動スキルがない → 仕留められるタイミング

生存スキルがない → プレッシャー or キルが狙える

防御スキルがない → 突入のチャンス

敵のスキルが無いと分かったら、待つのではなく “すぐ行動” することが重要です。

シーン解説 —「スキルチェック → タイミング圧 → キル回収」

このシーンは、ハンビン選手のD.Vaが前に押し込む場面。

それに対してCrazy RaccoonのJunbin選手(レッキンボール)がMer1t選手(ハンゾー)を狙って飛び込みます。

しかしFalconsは冷静に守り切り、相手が攻めで使ったスキルを消費させます。

そして、ここからがポイント👇

ハンビン選手の判断

ハンビン選手は、敵トレーサー(Heesang)が生存スキル(ブリンク/リコール)を使い切った瞬間を見逃しません。

その瞬間:

・ターゲット変更

・トレーサーへ圧力

・生存スキル無し = 逃げられない

・確実にキル回収

これがまさに「スキル状況を活かしたファイト設計」です。

初心者向けポイント

敵の生存スキルが無い時が、一番倒しやすい瞬間。

トレーサーが

・ブリンク無し
・リコール無し

→ その時はただの“HPの少ないDPS”です。

誰でも倒しに行けるターンです。

まとめ

・スキルが落ちたら、攻めろ

・生存スキル無しのDPS = 無料キル

・クールダウン管理 = 判断力

クールダウンを把握する者が戦闘の開始・中盤・終盤を支配する。

締め

今日のシーンで伝えたいことはひとつ。

オーバーウォッチは情報のゲームです。

・位置を見る

・状態を聞く

・スキルが落ちた瞬間に攻める

これがファイトを作り、勝利を引き寄せる基本です。

知彼知己 百戦不殆

敵と自分を知れば、揺らぐことなく戦える。

情報を掴み、動いた者が勝つ。

次も深く掘り下げていきましょう。

一緒に強くなっていきましょう🔥🧠💪

管理人
しっかり情報取れてるプレイヤーとそうじゃない人は全く別のゲームしてると言ってもいいレベルかもね

管理人
みんなもしっかり情報取って、隙の糸が見えるようになろう!

管理人
99DIVINEは日本のOWを向上するためのアカデミーを開校!プレオープン期間中は通常よりも安価にプロのコーチングを受けられます!

管理人
教材を読んだ感想や、内容を実践した様子はXにて「#99DVアカデミーログ」で投稿をお願いします🙏

コメント一覧
  1. 匿名 より:

    いうは易し行うは難しだな
    大事な要素だが、情報を取ろうとして動きがぎこちなくなるのは気をつけな

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  2. 匿名 より:

    耐える→

  3. 匿名 より:

    良い記事だね BFやるね

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    • 匿名 より:

      言うてそんな良い記事か?結局情報が手に入ったところでそれをどうやって意思決定に織り交ぜるかが一切書いてないからほぼ何も書いてないのと一緒じゃねこの記事。
      別にどの情報が必要かなんてほとんどの人間は知ってるんだわ。結局どうやって情報に重み付けて判断基準にするかとか情報の使い方を論理的かつ演繹的に説明できる人材がいないから意味が無い

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  4. 匿名 より:

    目の前の敵のスキルすら管理してない人たまにいるよな
    手前にTPしてきたキリコ無視してHPフルのガード中のタンク撃ってるヒットスキャン(M5)いたのはマジで怖かった

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    • 匿名 より:

      一応マスターだけど、それで怖いならランクを上げる事は難しいぞ普通に。チームゲームでフルパを組まない以上、他人とコミュニケーションや連携をとる必要がある。お前はどっちも向いてないって事だけど大丈夫?

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  5. 匿名 より:

    やはりピン、ピンを積極的に打っていこう

  6. 匿名 より:

    hanbin選手のDvaが凄い考えていることはわかったけどエスペランサではjunbinラインハルトになすすべなく蹂躙されてたよな
    吾輩が最強過ぎる

  7. 匿名 より:

    本当に低ランクだと
    相手がスキル使うの見てから仕掛けようとしても
    下手すぎて全然使わないんだよね(笑)

    後で芋ってて全然ダーツも瓶も使わないアナとか
    自衛にしたしか鈴使わないキリコとか
    メインしか使わないソジョーンとか

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    • 匿名 より:

      個人的には後ろでウルト貯まった報告したのに一生使わないサポートが一番理解できない

      • 匿名 より:

        そういう時にリプレイを見ると良い。そもそも低ランク帯が何を考えてるか考えても無駄かもしれんし、そいつらと同じレートに居るのは同類だから言ってる人も相当終わってそうだなというのが率直な感想。

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        • 匿名 より:

          そんなもん見るまでも無く使わないから何回振り向いて見ても射線通ってるし死んで無いし絡まれてるわけでもないパターン何回もある

      • 匿名 より:

        配信見てたら「最大効果のタイミングで使おうとしすぎて使えない」って言ってる人いたわ
        たしかにそれは初心者のときにあったかもと思った

  8. 匿名 より:

    いろんなことが、ここに書かれてることができてる前提だから
    まずは味方の位置把握(全部見えてるから比較的簡単)とかから始めて
    順番に無意識でできるように練習していく必要があるね
    (一気にできるようにするのは無理)

  9. 匿名 より:

    敵の情報を得る→三歩歩く→全部忘れる
    ダイヤ以下全員コレ

    • 匿名 より:

      意識してないとすぐに意識する癖が消えてしまうよなぁ〜。とくにクイックばっかり回してるとどんどん雑になる

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  10. 匿名 より:

    時間把握🤔
    面倒くさいから敵のスキルを使えなくするキャラを使えばええねん😁

  11. 匿名 より:

    日本鯖のサポは芋すぎて位置情報と状況状況があまりにも理解して無さすぎる

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  12. 匿名 より:

    でもこれって高ランク帯やチームで活動してる人前提じゃないの?

    • 匿名 より:

      どういうこと?

      • 匿名 より:

        低ランクだと全員が理解してる訳ではないし、それ以前の問題があったりするから、自分がこの事を意識して動いても意味ないのかな?って思ったから、高ランク帯やチームで活動してる人向けなのかなと

        • 匿名 より:

          これ、1、2、3の順に高度になってると思う
          1の位置情報はできてないと話にならないレベルの基本だから、低ランク帯のときから練習していく必要がある。急にできるようにはならないから

          • 匿名 より:

            言ってることの理解は出来るんですけど、自分が情報取ろうとした時に味方が突っ込んでデスする状況だと、意味無いよなって思うんですよね。さっさと見えた敵をキルするようなデスマッチ感覚になっちゃうんですよね。低ランだとowが出来ないっていうか、、、

  13. 匿名 より:

    プロでもやってる状況把握の具体的な練習方法や、何秒くらいで情報得て次の行動に活かしてるのかとかも記事にしてくれると嬉しいな。題材の動画がプロフェッショナル過ぎて参考にしにくいのと、情報得て行動するまでのタイム感がよく分からないから教えいただけると助かるな。

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