Nexonが韓国の草の根eスポーツ計画を発表-学生リーグや軍隊リーグなど6大会を新設へ

釜山で開催されたOverwatch Day 2日目に、Nexonが韓国のOverwatch eスポーツ生態系を強化する新たな取り組みを発表しました。

青少年リーグから軍隊リーグまで、計6つの大会・リーグの新設が明らかになっています。

OWTVによって報告された内容は下記のとおりです。

内容まとめ

  • Nexonが韓国で6つの草の根大会・リーグを新設
  • 青少年リーグ、大学リーグ、PC房リーグ、軍隊リーグなど
  • 目標は「常に持続可能なeスポーツの日常化」
  • OWCSへの直接的な下部リーグではないが、選手層拡大を狙う

新設される6つの大会

大会名 開始時期
青少年(10代)リーグ 2026年11月
大学生リーグ(Uリーグ) 2026年11月
インフルエンサー大会(SOOP) 2026年9月
インフルエンサー大会(chzzk) 2026年10月
全国PC房対抗大会 2026年10月
軍隊リーグ 2027年予定

青少年リーグと大学リーグ

青少年リーグは、世界少年野球リーグ(リトルリーグ・ワールドシリーズ)を参考にした持続可能な若年層競技リーグを目指すとのことです。

大学生向けの「Uリーグ」は、学業と競技を両立できる環境の提供が目的で、長期的には韓国・日本・英語圏の合同大会も視野に入れているとされています。

両大会とも上位8チームの試合はオンライン配信され、グランドファイナルはLAN開催が予定されています。なお、韓国の大学は欧米の大学のようなeスポーツ支援体制がないため、これらのチームは大学から資金提供を受けたり、学校と直接関係したりするものではない見込みです。

PC房リーグと軍隊リーグ

PC房リーグは、誰でも参加できるオフライン大会として企画されており、現在Nexonが開催店舗を選定中とのことです。

特に注目されるのが軍隊リーグです。韓国の兵役義務により、多くのOverwatch選手が競技を離れることを余儀なくされています。このリーグは服務中の選手が技量を磨き続けられる環境を提供することで、韓国のプロ選手・コーチが直面する1年半~2年のブランクを軽減する狙いがあります。

軍との協力が必要なため開始日は未定ですが、2027年半ばが見込まれています。

背景にある韓国下部シーンの現状

現在の韓国には、OWCSへ勝ち上がるための組織化された下部大会が存在していません。WDGが各ステージ前にオープン予選を開催していますが、参加数は低迷しています。実際、Stage3の韓国オープン予選には、3つのOWCS枠を懸けてわずか5チームしか参加していません

今回のNexonの取り組みはOWCSと直結する公式の「ティア2」大会ではないものの、若手選手の育成と才能の発掘を目的とした草の根大会として位置づけられています。

WDGの成功例を踏襲

このアプローチは、OWL時代のWDGの運営手法と共通しています。WDGは「Woori dongnae game league(我が町のゲームリーグ)」の略で、2017年から2018年にかけてクラン大会や大学対抗戦を開催し、現在活躍する選手たちを輩出する土壌となりました。

Nexonがこの路線を継続し、韓国の若手シーンを育成できれば、選手層の質と厚みは飛躍的に成長する可能性があります。トップレベルの競技環境にも直接的な恩恵が及ぶことになり、韓国Overwatchの明るい未来を予感させる発表となりました。

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