セキュリティチームによる開発者ブログが更新
本日セキュリティチームによる開発者ブログが更新されました。
OWのセキュリティシステム「ディフェンス・マトリックス」について言及されており、
簡単にまとめると下記のような内容になっておりました。
開発者ブログの内容
・テキストチャットの「フィルターなし」を廃止
・「フィルターなし」設定だったプレイヤーは自動的に「成人向け」設定に
・悪質VC自動検知強化&措置拡大
・不適切なプレイヤー名やカスタム部屋の検知も強化
・OW2ローンチ後、25万人以上のチーターをBAN済み、今後も対策強化
・チーターとPTを組むブースティング検知機能も開発、テストで効果検証実施済み
・迷惑行為の検知に通報はユーザーからの欠かせない要素なので引き続きご協力を
ディフェンス・マトリックス – テキストチャットへの変更、チート行為への対策、通報プロセスの改善
ヒーローの皆さん、こんにちは。
今回は、「オーバーウォッチ 2」の荒らし行為やチート行為を防ぎ、ゲームプレイをより快適で楽しいものにするために「ディフェンス・マトリックス」チームが新たに導入した大規模な対策についてご紹介します。
まず「ディフェンス・マトリックス」を知らない方のために、こちらについて簡単に説明します。
ディフェンス・マトリックスは、チート行為、悪意あるチャット、荒らし行為など、数多くのマルチプレイのゲームに悪影響を及ぼしている行為を「オーバーウォッチ 2」で防ぐために、本ゲームのチームが実施している取り組みの総称です。
デベロッパー、リサーチャー、コミュニティ・エキスパートらが結成した専門のタスクフォースのもと、既存のシステムを改善しつつ、悪質な行為に対抗する方法を模索し続けています。
この「ディフェンス・マトリックス」のチームでは、「フェアであることは、楽しいということ」(公平なゲームプレイをすべてのプレイヤーに届けること)と「安全で包括的なコミュニティの促進」(荒らしなどの悪意ある行為を防止し、抑制すること)という2つの方針に基づいて、プレイヤーの皆さんが「オーバーウォッチ 2」を楽しめる環境づくりに努めています。
テキストチャットの改善
テキストチャットは、ゲーム内でプレイヤー同士がコミュニケーションをとるための最も基本的な手段です。
「オーバーウォッチ 2」ではこれまで、言葉の制限がない「フィルターなし」、常識外れな言葉を除外しつつ、成人向けの言葉を許容する「成人向け」、不快な言葉、卑猥な言葉、攻撃的な言葉などを除外する「ファミリー」からなる3種類のテキストチャット設定を用意していました。
今シーズンからは、「オーバーウォッチ 2」のコミュニティにはふさわしくない有害な言葉遣いを許容してしまう設定でもあった「フィルターなし」のテキストチャットがソーシャル・メニューのオプションから外されます。
不適切な言葉遣いや悪意ある発言を目にしたくない場合は、その大部分をフィルターできる「ファミリー」設定を使用することをおすすめします。
新規プレイヤーの方には、このテキストチャット設定がデフォルトで適用されています。
テキストチャットの設定を「成人向け」にしている場合、一般的なチーム制オンラインゲームで目にするような少し乱暴な言葉遣いなども許容されます。
ほかのプレイヤーを侮辱したり、嫌がらせとして用いるのでない限りは多くの場合、問題がないとみなされるような言葉遣いです。
これまで「フィルターなし」を設定してきた方には、今回のシーズンから自動的に「成人向け」のオプションが適用されます。
他のプレイヤーに悪意ある言葉を投げかけることは、使用する言語にかかわらず許されることではありません。
どちらの設定を適用するかは別として、今回の変更に際して、この点を考慮していただけると幸いです。
また、フィルターの内容と同じく、言葉そのものもオンライン上で絶えず進化しています。
スペルを意図的に変えてフィルターを潜り抜けたものを含め、まだフィルターされていない暴言や攻撃的なフレーズを見つけた際は、悪質なチャット文章として報告してください。
テキストチャットの報告は、全プラットフォーム共通で、ソーシャル・メニューにあるレポートのオプションから行うことができます。
PCでプレイしている方は、チャットのユーザーネームを右クリックすることで、すぐに報告することも可能です。
悪質なボイスチャットの検知強化と措置の拡大
以前にもご紹介したように、「オーバーウォッチ 2」では機械学習を使って、悪質なボイスチャットの特定と文字起こし、報告の検証を行っています。
幸いにも、挑発的な言葉を発したプレイヤーのほとんどが機械学習の最初の警告を機に悪質な発言を止めるなど、機械学習を導入した成果は大半の地域で大きく現れています。
今後も「オーバーウォッチ 2」の全対応言語を対象に、機械学習ベースの検知や検証を実施していく予定です。
あなたの通報が、改善につながります。悪質なボイスチャットに遭遇した際は、可能な限り早めにご報告ください。
ボイスチャットをすぐに検証できる環境が整うことで、暴言の検知、文字起こし、確認、対処を適切に実施できる確率がさらに向上します。
不適切なネーミングへの取り締まりを強化
ゲーム内におけるプレイヤーの名前は、世界観に没頭するうえで、とても重要です。
名前の内容によっては、ゲームに没入しづらくなることもあります。
チームでは現在、カスタム・ゲームの名前とBattleTagに含まれる不適切な言葉を迅速に検知できるよう、対策を進めています。
不適切な名前が付けられたカスタム・ゲームを見かけた際は、モード内の情報パネルから直接ご報告ください。
不適切な名前のカスタム・ゲームだと判断でき次第、同じ名前のゲームを作成できないようにしたうえで、そのゲームを削除し、そのカスタム・ゲームを掲載したアカウント自体にも相応の措置を取ります。
不適切なワードの使用とは別に、カスタム・ゲーム名などのユーザー生成コンテンツを利用した宣伝行為(Blizzardが制定するゲーム内の行動規範に違反する行為)も発生しています。
この問題には現在、新規アカウントでカスタム・ゲームの名前をカスタマイズするための新条件(アンランクまたはアーケードを25回以上プレイする)を追加することで対処しています。
チート行為の抜本的対策
チート行為を行うプレイヤーとのプレイは楽しくありません。
不適切な言葉とあわせて「オーバーウォッチ 2」で禁止しているのが、チート行為とボットの使用です。
「オーバーウォッチ 2」のリリース以降、チームはこれまでに25万ものアカウントを、チート行為を事由に停止(BAN)してきました。
今後もチートの検知・防止機能を改善しつつ、チートやボットを使用する悪質なユーザーへの対応をより一層強化していきます。
皆さんの通報が、新たなチート用プログラムやチート行為を行うプレイヤーの特定につながります。こうした行為を見かけた際は、積極的にお知らせください。
チート行為によるメリットを徹底的になくす
以前、チート行為に及ぶプレイヤーと積極的にグループを組んで有利に立とうとするアカウントに対処していることをお話ししました。
チームはすでに、この行為に及んだとして、膨大な数のアカウントを停止(BAN)しています。
チート検知・防止機能の地域別テストで、こうしたアカウントの検知に成功しているので、今後は世界規模でこの対策を進めていく予定です。
もしチート行為を見かけた際は、チート行為に及ぶプレイヤーのみを通報してください。
チート行為に及ぶプレイヤーを確認でき次第、グループを組んだプレイヤーにも必要な措置を個別に行います。
通報の重要性
「自分の通報が本当に役に立つのか?」と考えている方がいるかもしれませんが、皆さんからの悪意ある行動に関する通報は、とても重要です。
チームもディフェンス・マトリックスの改善を重ねていますが、マッチで常に悪質な行為に及ぶプレイヤーを確認し、オンラインゲーム上で発生する迷惑行為の新たな傾向を知るうえで、皆さんの通報は欠かせません。
チームも通報の重要性を知ってもらえるよう、皆さんの通報をもとに悪質な行為に対処した際、ログイン時の通知を介してその詳細をよりこまめにお伝えするように努めています。
チームからのフィードバックが向上すれば、違反行為が適切に対処されたことを常時確認できるようになり、皆さんも今まで以上に「通報してよかった」と感じられるでしょう。
皆さんのこれまでのサポートに感謝するとともに、フェアで楽しい「オーバーウォッチ 2」を実現できるよう、引き続き通報への協力をお願いできると幸いです。今後もどうぞよろしくお願いします。