※オーバーウォッチ2が競技タイトルに採用されたわけではありません
IOCがeスポーツオリンピックの開催を公式に承認
国際オリンピック委員会(IOC)は、第142回総会で「オリンピックeスポーツゲーム」の創設を全会一致で承認しました。
初のイベントは2025年にサウジアラビアで開催されるとのことです。
IOCは新しいイベントの創設を全会一致で承認しましたが、開催都市、会場、日程、参加するeスポーツタイトルなどの具体的な詳細はまだ決まっていない模様。
IOC会長のトーマス・バッハ氏は、この決定に関するプレスリリースで、「これはIOCにとって真の新時代です。IOCセッションでオリンピックeスポーツゲームの創設が確認され、デジタル革命のペースに追いついています。eスポーツコミュニティは、このイニシアチブに熱心に取り組んでいます」と述べています。
eスポーツとオリンピックのこれまで
オリンピックはこれまでゲームやeスポーツと対立関係にありました。
2018年にはバッハ氏が「カウンターストライク」や「リーグ・オブ・レジェンド」、「オーバーウォッチ」といった人気のある競技タイトルは暴力的であり、「オリンピックの価値観に反する」と述べ、
2021年にはオリンピック委員会が各国際競技連盟と初めて主催した公式eスポーツ大会の「オリンピックバーチャルシリーズ」では、Zwift、バーチャル・レガッタ、グランツーリスモといったスポーツ関連ゲームが採用されていました。
2023年に発表されたオリンピックeスポーツシリーズでも、スポーツ関連ゲームのみの制限は続いており、委員会は暴力や銃を含む従来のタイトルの追加には乗り気ではなく、多くのファンがeスポーツと呼ぶゲームタイトルは競技に含まれない状況が続いていました。
しかし、新たに創設されるeスポーツオリンピックでは、サウジアラビアのeスポーツにおける振興活動と現在開催されているEsports World Cupの運営実績により、従来とは異なるタイトルが含まれる可能性があると報じられています。
国際オリンピック委員会は、ロケットリーグ、ストリートファイター、リーグ・オブ・レジェンドなどのパブリッシャーと協議を進めているという情報もあり、
従来の国際オリンピック委員会の方針とは異なる大会になる可能性がありそうです。
オリンピックeスポーツゲームの創設が決議されたシーン
A HISTORIC VOTE!
— IOC MEDIA (@iocmedia) July 23, 2024
The 142nd IOC Session votes for the creation of the Olympic Esports Games.
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