スタジアムトレーサーの詳細が発表

中間パッチでスタジアムに実装されるトレーサーの詳細性能が公開されています。

内容まとめ

■シーズン18中盤の目玉:トレーサー実装

・ミッドシーズンアップデートは9月17日実施予定

・トレーサーがついにスタジアムモードに参戦

■スタジアムへのヒーロー実装フロー

・ヒーロー追加はTeam 4内の複数部門が連携して進行

・最初は紙面上で「アーキタイプ(ビルド構想)」を設計

・ビルドには複数の方向性(タンク寄り/サポート寄りなど)を設定

・コーディングやVFXは後工程。まずは構成の整合性重視

・プロトタイプ完成後、社内プレイテストを実施

・熟練・初心者両方の視点から調整を加える

■トレーサーのデザインコンセプト

・「時間操作」×「スピード感」がキーワード

・ダメージだけでなく「支援型撹乱プレイ」も重視

・幅広いスキルレベルのプレイヤーが扱える構成を意識

■実装予定の主なパワー

・Temportal(テンポータル)
 └ リコール使用時に味方が戻れるポータルを生成(選択制)

・Alternate Ending(オルタネート・エンディング)
 └ 過去3秒間の敵被ダメージの最大75%を回復

・Quantum Clip(クアンタム・クリップ)
 └ リロード時にブリンク使用でライフスティール発動+マガジン増加

■パワーデザインの工夫と教育的設計

・Quantum Clipは熟練者の小技を初心者にも誘導的に教える意図あり

・ビルドの幅が「攻撃一辺倒」ではなくチーム貢献にも配慮

・パワーに選択肢と応用性を持たせて、繰り返し使いたくなる設計へ

■チームからのメッセージ

・スタジアムでのプレイを通して「可能性」を体感してほしい

・フィードバックを反映しつつ、各ヒーローに新たな活躍の場を用意

・スタジアムは今後さらにヒーロー追加が続く予定

管理人
全文は下記より

ウィークリーリコール:ブリンクブリンク!トレーサーがスタジアムに登場!

皆さんこんにちは!スタジアムチームからコナー・コウがお届けします。シーズン18は今のところ怒涛の展開で、ミッドシーズンのパッチがすぐそこまで迫っているなんて信じられません。今回のアップデートは特にワクワクするものです。9月16日、トレーサーがついにスタジアムに参戦します!

『オーバーウォッチ』の最も象徴的なヒーローの1人であるトレーサーをスタジアムに登場させるのは、楽しくもあり、同時にチャレンジングなプロジェクトでした。Team 4のさまざまな部門が連携して取り組む必要がありました。ヒーローをスタジアムに登場させるために必要な作業について、よく質問をいただくので、今回はそのワークフローの舞台裏を少しだけご紹介しようと思います。もちろん、ミッドシーズンパッチで試せるトレーサーのパワーやアイテムについても、少しだけ先出し情報がありますよ。

ヒーロー制作の流れ

まずトレーサーの詳細に入る前に、スタジアムでヒーローを制作する際のアプローチをご紹介します。

スタジアムはチームゲームです ―― これは我々の仕事においても同じです!
1人のヒーローをスタジアムのロスターに加えるには、アートチーム、サウンド部門、システムデザイナー、VFXなど、Team 4のさまざまな部門の協力が欠かせません。
ヒーローをスタジアムに追加するとき、いきなりコーディングや派手なエフェクト、ユニークなパワーを作るわけではありません。まずは紙の上から始まります。

ゲームデザイナーたちは「アーキタイプ」と呼ばれる構成案を設計し、それをもとに各ヒーローのビルド開発を進めていきます。
例えばダメージヒーローであれば、「タンク寄りで耐久性の高いビルド」と「軽快でサポート寄りのビルド」といった感じで複数の方向性を設定します。

これにより、すべてのパワーやアイテムが似たような効果だったり、互いに矛盾するようなことを避けることができます。
その後、具体的な案を作り、チームにプレゼンします。

プロトタイプが完成し、ヒーロー固有のステータスやパワー、アイテムが整ったら、いよいよ本番のプレイテストへ!
この段階では、スタジアムチームだけでなく『オーバーウォッチ 2』チームの幅広いメンバーにもプレイしてもらい、様々な視点からのフィードバックを収集します。

たとえば、トレーサーのテストでは彼女に慣れたプレイヤーだけでなく、普段あまり使わないプレイヤーにも試してもらいました。
これにより、トレーサーの熟練者が輝けるだけでなく、初心者にも楽しんでもらえる構成を模索しました。

トレーサーの時間?

トレーサーをスタジアムに登場させるにあたり、彼女の「時間操作」と「自信に満ちたスピード感」というヒーローファンタジーをどう膨らませるかが最大の焦点でした。
本編でも致命的なダメージディーラーであるトレーサーのスタイルを、スタジアムでもしっかり再現するアイデアが多数ありました。しかし同時に、チームメイトを支援したり、敵の行動をさらに撹乱できるような方向性にもチャレンジしました。

こうして生まれたユニークなアイデアのひとつがパワー「Temportal(テンポータル)」です。
「リコールを使った時に味方も一緒に戻れるポータルを出す」という仕組みで、味方が自ら選んでポータルに触れることで効果を受けられます。強制ではなく、選択可能な支援型リコールという新しい発想です。

また、「Alternate Ending(オルタネート・エンディング)」というパワーもあります。
これは、過去3秒間に敵が受けたダメージの最大75%を回復するというもので、トレーサーの「ギリギリの場面で試合をひっくり返す」ようなプレイスタイルにぴったりの能力です。

さらに、トレーサーを上達させるためのちょっとした教育的な要素もあります。
「Quantum Clip(クアンタム・クリップ)」というパワーは、マガジンの弾数を増やし、リロード時にブリンクを使うとライフスティール効果を得られるというもの。これは熟練プレイヤーにはおなじみの動きですが、新しいプレイヤーにとっても「覚えたら得する」小技を自然に学べる設計です。

最後に

トレーサーのキットをスタジアムで限界まで試して、ぜひその可能性を感じてください!
読んでいただきありがとうございました。(チーム全体から、楽しいプレイを!)


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