BANシステムの詳細が公開
本日公開された開発者ブログで、シーズン16で導入されるBANシステムの詳細が公開されています。
内容は下記のとおりです。
概要
・相手が好きで使っているヒーローを排除することがないようにBANフェーズが終わるまでは敵チームは表示されない
・テキストチャットもBANフェーズ中は無効に
・BAN数は各チーム2体の合計4体
・全プレイヤーが同時に3つのBAN候補を選び、順位に応じて決める投票方式
・同じロールのヒーローがすでに2体BANされている場合、そのロールはこれ以上BANされないよう保護。代わりに別のロールから次点の候補がBAN
・BANフェーズをスキップして味方に任せることも可能
・全員が投票を放棄した場合のみ、ヒーローバンが発生しない状況も存在
・BANシステムから得られた「プレイヤーが強い・不快だと感じているヒーロー」のデータを集計するツールも構築
BANの流れ
・自分の使いたい「優先ヒーロー」をチームに提示
・全プレイヤーが同時に3つのBAN候補を選ぶ
・票数に応じてBANヒーロー4体が決定
・同ロールからBANされるのは最大2体のみ
・BAN投票はスキップも可能
・1体もBANされない状況も稀に存在
ディレクターズ・テイク:コンペティティブプレイにおけるヒーローバンの導入
こんにちは、みなさん。Gavinです。
Overwatch 2 Spotlightで、全ランクに対応するコンペティティブゲームモードへの「ヒーローバン」導入について話したのを覚えているでしょうか?
ついにその大型アップデートが、シーズン16で実装されます。
今回は、この新機能の設計理念や、実際のゲーム内での仕組みについて詳しくご紹介します。
ヒーローバンをOverwatch 2に導入する主な目的のひとつは、「強すぎる」または「厄介な」ヒーローに戦略的に対処できるようにすることであり、単に相手が好きで使っているヒーローを排除することを目的にしないことです。
そのため、バンフェーズ中には敵チームは表示されません。
また、マッチ全体に向けて発信されるテキストチャットもこのフェーズでは無効になります。
ヒーローバンの投票をする前に、自分の「優先ヒーロー」を選択します。
この優先ヒーローはバン対象から保護されるわけではありませんが、自分がこのヒーローを使いたいという意志を味方に伝えるためのものです。
優先ヒーローはロックされないため、バンフェーズ中に変更も可能で、実際のマッチで必ずしもそのヒーローを使う必要もありません。
チームチャットやボイスチャットは使用可能で、チームメンバーにはあなたの優先ヒーローが表示されます。
対戦ごとに試合の個性を出したいため、バン数はチームごとに2体、合計で4体とします。
ヒーローバンフェーズは迅速に進めたいので、他のゲームのような交互のバン投票ではなく、全プレイヤーが同時に3つのバン候補を選び、順位に応じて重みづけされた投票方式を採用しています。
具体的には、1位の候補が7票、2位が5票、3位が3票という重みでカウントされ、全員の投票が出揃った時点で、次のステップに従ってヒーローがバンされます:
最も多くの票を集めたヒーローに対して、その票を入れたチームが「先攻」となり、最も多く投票されたヒーローは確実にバンされます。
(もし両チームが同じヒーローに同数の票を入れた場合、ランダムで先攻チームが決まります)
もう一方のチームが「後攻」となり、1位・2位のヒーローが先攻と被っていない場合、それらがバンされます。
被っていた場合は、後攻チームの3位候補が代わりにバン対象となります。
最後に、先攻チームの2位の候補がバンされます(同様に被りがある場合は調整あり)。
票数が同じ場合は、より多くのプレイヤーが選んだヒーローが優先され、それも同数ならランダムで決定されます。
同じロールのヒーローがすでに2体バンされている場合、そのロールのヒーローはこれ以上バンされません。代わりに別のロールから次点の候補がバンされます。
また、Readyボタンを押すことでバンの投票をスキップ(パス)できます。
どのヒーローをバンするか特にこだわりがない場合、これを利用して味方に投票を任せるのもOKです。
なお、全員が投票を放棄した場合のみ、ヒーローバンが発生しないことになります。
ただし社内テストでは、4体未満しかバンされない試合は非常にまれでした。
最後に、私たちはこのヒーローバンシステムから得られるデータをもとに、ヒーローごとのバン率、ランク帯、地域、プラットフォーム、マップごとの傾向などを分析できるツールを構築しています。
これにより、開発チームが「プレイヤーが強い・不快だと感じているヒーロー」を客観的に把握する手助けとなります。
もちろん、皆さんからのシステムそのものに対するフィードバックも楽しみにしています。シーズンが始まったら、今後のディレクターズ・テイクでこのシステムの実際の使用状況を詳しくお伝えします。
ヒーローバン導入後の新コンペティティブシーズンは、4月23日のシーズン16開幕とともにスタートします。
それまでの間、4月17日木曜から始まるシーズン15ドライブイベントで、新しいシグネチャーやボーナス・コンペティティブポイントを獲得できるチャンスもお見逃しなく。
みなさんの勝利が価値あるものでありますように。
敗北も、成長の糧となりますように。
