今後オーバーウォッチ2に実装される『コンバーター対策』の内容まとめ
本日開発者ブログが更新され、コンバーターへの対応方針について発表されました。
今後オーバーウォッチ2にはコンバーター検知機能が実装され、検知されたプレイヤーはライバル・プレイに参加不可となり、クイックプレイでもエイムアシスト無効、強制敵にキーマウとマッチするなどの処置が実施されます。
公開された内容を下記にまとめました。
コンバーターの検知機能実装
・コンバーター機器は、CS機本体にも気付かれないように設計されており、検知防止機能を備え、特定を困難にしているため難しい課題だった
・機器の使用者を確実に検知できるように、非許諾周辺機器の入念な研究を重ねた
・検知機能を数シーズン前に導入し、分析に使用するデータの収集を行ってきた
・必要なデータが集まり、非許諾周辺機器の使用に対する対応策を話できる段階に
・非許諾周辺機器の使用は高ランクのマッチにおいて非常に顕著であり、ブロンズやプラチナでの使用は稀
・対策は主に高ランクでのフェアプレイの確保を主眼とする予定
・アクセシビリティが必要なプレイヤーは検知されないように最大限努力し、対策を調整済み
ライバルプレイからコンバーターを排除
・シーズン11より、コンソールでの非許諾周辺機器の使用が検知されたプレイヤーに対し、2段階での対応を実施
■1度目の違反
・コンソールでのライバル・プレイの1週間BAN
・クイック・プレイには引き続きアクセス可能
・非許諾周辺機器の使用を停止すれば、1週間後に再びライバル・プレイにアクセス可能に
■非許諾周辺機器の使用を続けた場合
・ライバル・プレイBAN
・シーズン中クイック・プレイを行う際に強制的にマウスとキーボードを使用しているプレイヤーとマッチングされるように
・エイムアシスト機能が使用不可に
検知機能実装までの暫定対応
・シーズン11以前の非許諾周辺機器の使用については、悪用が顕著だったプレイヤーに対して、今後数週間にわたり永久的なアカウントBANを実施
・アカウントBANは、他のプレイヤーから通報を受け、データ上も非許諾周辺機器の使用が明らかになっている高ランク・プレイヤーが対象
・Blizzardの行動規範上、コンバーターの使用はチート行為と認定
・アカウント停止処分を防ぐ唯一の方法は、今すぐ非許諾周辺機器の使用をやめることです。これが最後の警告になります!
コンソールでのマウスとキーボード使用の今後
・単純に自分好みの入力機器を使用するために非許諾周辺機器を使用しているプレイヤーも認識
・コントローラーを使用するプレイヤーに不利にならない形で、コンソール向けにマウスとキーボードの公式サポートを追加できるか検討中
・CSプレイヤーによるマウス&キーボードを公式サポートした場合は、ランクではマウス&キーボードを使用するプレイヤーとのみマッチングされるようにし、エイムアシスト機能も停止予定
開発者もコメント
Jared Neuss氏
ダニエル、アダム、そしてチームはこの問題に非常に慎重に取り組んでおり、正当なニーズを持つ人々への影響を最小限に抑えつつ、私たちのコンソール体験を守ることを目標としています。
This has been a long time coming and I can't thank console players enough for their patience.
— Jared Neuss (@OhReallyJared) April 18, 2024
Daniel, Adam and the team have approached this problem with great care and it's our goal to protect our console experience while minimizing any impact to those with legitimate needs. https://t.co/WpfUBA8QuZ
Aaron Keller氏
We're constantly looking for ways to make Overwatch as fair for everyone as possible. In the latest Director's Take we'll take a look at the use of unapproved peripherals on console and how we're planning to address them.https://t.co/e4ucBU7JCJ
— Aaron Keller (@aaronkellerOW) April 18, 2024
ディレクターの視点:コンソールにおける非許諾周辺機器への対応
皆さん、こんにちは!今週はアーロンの代理で、シニア・ゲームプロデューサーのアダム・マッセイとリード・ゲームプレイ・エンジニアのダニエル・ラッザがお届けします。
公式に許諾を受けていない周辺機器(非許諾周辺機器)の問題を受け、今回は「オーバーウォッチ 2」のコンソール・プレイヤーのフェアプレイに関するいくつかのアップデートを共有します。
非許諾周辺機器とは?
私たちの目標は、プラットフォームを問わず「オーバーウォッチ 2」での素晴らしいプレイ体験をお届けすることです。
このゲームは、白熱した激しいマッチが繰り広げられ、誰もが公平な環境でプレイすることで、その真価を発揮します。
この目標を実現すべく、エイム・アシストのようなコンソール専用の機能を追加し、マウスとコントローラーの照準精度の差を埋めるなど、コンソールでのゲーム体験を調整してきました。
しかし残念ながら、一部のコンソール・プレイヤーがコンソールの入力偽装を行うデバイスを使用し、コントローラーの代わりにマウスとキーボードを使用していることが分かりました。
アクセシビリティのためにさまざまな周辺機器を使用するプレイヤーがいるなかで、そういった機能の恩恵を受けるべきではない周辺機器を使って、エイム・アシストを悪用しているプレイヤーがいます。
その対応を行うにあたり、私たちはそのような機器を「非許諾周辺機器」と呼んでいます。
今回は、私たちがどのようにして非許諾周辺機器を検知しているか、すべてのプレイヤーに公平な環境を提供するためにどのような対応を行っているかをご紹介します。
非許諾周辺機器の検知
非許諾周辺機器を使用しているプレイヤーの特定は難しい課題でした。
これらの機器は、コンソールに気付かれないように設計されており、検知防止機能を備え、さらに特定を難しくするような機器も少なくありません。
そこで私たちは、そういった機器の使用者を確実に検知できるように、非許諾周辺機器の入念な研究を重ねました。
検知方法の詳細には触れませんが、この検知機能を数シーズン前に導入し、分析に使用するデータの収集を行ってきました。
この度ようやく必要なデータが集まり、非許諾周辺機器の使用に対する対応策をお話できる段階に至りました。
過去数シーズンのデータによると、非許諾周辺機器の使用は高ランクのマッチにおいて非常に顕著であり、ランクで言うとグランドマスターやチャンピオンが最も多く、逆にブロンズやプラチナでの使用は稀でした。
そのため、私たちの対策は主に高ランクでのフェアプレイの確保を主眼とする予定です。
アクセシビリティを必要とするプレイヤーの皆さんへ:「オーバーウォッチ 2」ができるだけ多くのプレイヤーにとってアクセスしやすいゲームであることは私たちにとって重要なことであり、少数ながら、非許諾周辺機器の使用がコントローラーのセットアップに必要なプレイヤーがいることを認識しています。
そこで、アクセシビリティを必要とするプレイヤーの皆さんが検知されないよう最大限の努力をしました。
アクセシビリティが必要なプレイヤーが検知されてしまった場合も、引き続き「オーバーウォッチ 2」をお楽しみいただけるように対策を調整してあります。
ライバル・プレイからの非許諾周辺機器の排除
シーズン11より、コンソールでの非許諾周辺機器の使用が検知されたプレイヤーに対し、2段階での対応を行います。
1度目の違反では、コンソールでのライバル・プレイに1週間アクセスできなくなります。
クイック・プレイには引き続きアクセス可能です。非許諾周辺機器の使用を停止すれば、1週間後に再びライバル・プレイにアクセスできるようになります。
しかし、非許諾周辺機器の使用を続けた場合は、コンソールでのライバル・プレイにアクセスできなくなるだけではなく、シーズン中、クイック・プレイを行う際に強制的にマウスとキーボードを使用しているプレイヤーとマッチングされるようになります。
さらに、エイム・アシスト機能へのアクセスができなくなります。
引き続き「オーバーウォッチ 2」はお楽しみいただけますが、同じコントローラー・セットアップのプレイヤーと対戦することになります。
早急な対応
シーズン11以前の非許諾周辺機器の使用については、非許諾周辺機器の悪用が顕著だったプレイヤーに対して、今後数週間にわたり永久的なアカウント停止を行っていきます。
アカウント停止は、他のプレイヤーから通報を受け、こちらのデータでも非許諾周辺機器の使用が明らかになっている高ランク・プレイヤーが対象になります。
Blizzardの行動規範に基づき、ゲーム内の機能を自動化すること、また、バグの悪用や不正に優位性を獲得する行為に関与することは、チート行為とみなされますので、この機会に今一度ご留意ください。
現在も非許諾周辺機器を使用しているコンソール・プレイヤーの皆さん、アカウント停止処分を防ぐ唯一の方法は、今すぐ非許諾周辺機器の使用をやめることです。
これが最後の警告になります!
コンソールでのマウスとキーボード使用の今後
単純に自分好みの入力機器を使用するために非許諾周辺機器を使用しているプレイヤーが多いことは、私たちも認識しています。
そこで、コントローラーを使用するプレイヤーに不利にならない形で、コンソール向けにマウスとキーボードの公式サポートを追加できるかどうか、話し合いを開始しました。
現在、ライバル・プレイでは、コンソール・プレイヤーとPCのプレイヤーが対戦することはありませんが、コンソール・プレイヤーによるマウス&キーボードの公式使用を行うことになった場合は、ライバル・プレイにおいて、マウス&キーボードを使用するプレイヤーとのみマッチングされるようにし、エイム・アシスト機能も使用できないようにします。
おわりに
プレイするプラットフォーム、また、使用する入力機器にかかわらず、「オーバーウォッチ 2」がすべてのプレイヤーにとってフェアなゲームになるように、私たちは常に全力を尽くしています。
今回の変更は、すべてのプレイヤーに公平な環境を提供していく取り組みの第一歩です。
今後も、検知システム、非許諾周辺機器の使用に対する対応、そして、その他の不公平なプレイに対する措置を、引き続き進化させていきます。
今後のディフェンス・マトリックスのアップデートで、私たちの取り組みの進捗を紹介するのでお見逃しなく!
お読みいただきありがとうございました。これからも一緒に素晴らしいゲームにしていきましょう。