システム&セキュリティのアプデ内容が公開
Blizzard公式がOverwatch 2のDefense Matrixアップデートを発表しました。
シーズン18では、コンソール版でのマウス&キーボード対応、リアルタイムチャット監視、不正周辺機器対策の大幅強化が実施されており、
その詳細が公開されています。
内容まとめ
- コンソール版で初のネイティブM&K対応、マッチプール分離システム導入
- XIMなど不正周辺機器使用で全ランクアカウントBAN対象
- リアルタイムテキスト監視技術を新規導入
- チーター対策でOW2ローンチ以降100万アカウントをBAN
コンソール版M&K対応の詳細
- 「PCプール」から「マウス&キーボードプール」に今後名称変更
- 過去のPCプールでの成績(MMR・ランク・SR)を引き継ぎ
- コントローラー プールで獲得したスキル ランクと評価とは別
- エイムアシスト完全無効(コントローラー併用時も無効)
- プール未切り替え時はキーマウでゲーム操作不可
コントローラー使用者向け:
- 「コンソールプール」から「コントローラープール」に名称変更
- クイックでのPCフレンドとのクロスプレイではエイムアシスト維持
- ゲーム全体のエイムアシストのアップグレード予定
- 今後のスタジアムモード操作体験向上を予定
- 三人称視点の快適性向上を計画中
不正周辺機器対策の大幅強化
従来の処分方針
- 主にダイヤモンド以上で警告・制限実施
- 段階的な処分システム
新しい処分方針
- 全ランク・全モードで即座にアカウントBAN対象
- チート行為として厳格処分
- シーズン18で新検出技術導入
- これまでに2万3,000件以上の処分実績
チャット監視システムの導入
- 有害・攻撃的メッセージの自動非表示機能
- プレイヤーが表示選択可能
- その場での通報機能搭載
- World of Warcraftで実績のある技術を応用
- ソーシャルオプションでオフ設定可能
下記ゲーム内行動規範は継続適用(無礼なプレイヤーには)
- サイレンス処分
- アカウント停止
- 重大違反・再犯時の永久BAN
チーター対策の実績
- OW2ローンチ以降100万アカウントをBAN
- エイムボット・ウォールハック、その他チート使用者
- チーターとパーティを組んで恩恵を受けたプレイヤーも対象
シーズン18のDefense Matrixアップデートは、公平性と安全性を両立させる包括的な取り組みとなっています。
特に不正周辺機器への対処強化は、コンソール版のランク環境に大きな変化をもたらすことが予想されます。
公式発表全文
Defense Matrix: 周辺視野
Blizzard Entertainment|2025年8月29日ヒーローの皆さん、こんにちは。
シーズン18の開幕週を楽しんでいることと思います。大量のルートボックスを開けて、指が疲れていないことを願っています。
Defense Matrixチームでは、Team 4の開発陣と連携しながら、Overwatch 2のコミュニティをより安全で、プレイヤーの目標達成を後押しする場所にするための新しい取り組みを進めています。独創的なプレイ方法の保護から、マッチチャットをよりポジティブに保つ工夫まで、多くの新しい施策をお届けします。
それではさっそくご紹介しましょう。
マウスとキーボードの話
シーズン18では、コンソールユーザーにとって新たな挑戦と機会が登場しました。Overwatch 2が初めてコンソールでネイティブなマウス&キーボード入力をサポートするようになったのです。
コンソールでマウス&キーボードを使うプレイヤーへ
コンソールでマウス&キーボードを使用する場合、プレイヤーは「PCプール(今後、マウス&キーボードプールに名称変更予定)」への参加が求められます。 一方、従来の「コンソールプール」は、今後コントローラープールと呼ばれるようになります。 どちらのプールに参加するかは、ゲームプレイオプションから手動で変更も可能です。
マウス&キーボードプールに参加すると、過去にPCプールでプレイしていた場合と同じ内部MMR、ランク、スキルレーティングが適用されます。コントローラープールでの成績とは完全に分離されます。
重要な注意点として、マウス&キーボードを使用しながらもプールの切り替えを拒否した場合、ゲームプレイ用の入力としては無効になります。テキストチャットや入力フィールドには使えますが、ゲーム操作はできません。 また、マウス&キーボードプールではエイムアシストが完全に無効になります。たとえ途中でコントローラーに持ち替えても、プールを切り替えない限りアシストは適用されません。
コントローラー使用中のコンソールプレイヤーへ
マウス&キーボードを使用していない場合、PCのフレンドとクロスプレイマッチ(クイックプレイやアーケード)に参加しても、エイムアシストは有効のままです。
今後のシーズンでは、Stadiumモードにおけるコンソールプレイヤーの操作体験向上も計画中です。ゲーム全体でのエイムアシストの調整や、Stadiumにおけるより快適な三人称視点の導入を予定しています。
PCでコントローラーを使っているプレイヤーへ
PCプラットフォームでコントローラーを使用していても、マウス&キーボードプールに所属します。これは競技の公平性を保つためです。
不正な周辺機器に対する対応強化
今回のマウス&キーボード対応により、これまでに非承認の周辺機器(XIMなど)でコンソールの制限を回避していたユーザーへの対処方針が強化されます。
このような不正周辺機器の使用はチート行為とみなし、アカウントへの処分対象となります。
Blizzardではすでに、これらの機器を使っていたプレイヤーを検出する技術を導入しており、これまでに2万3,000件以上のアクション(警告・制限・PCプールへの移動)を実行しています。 ただし、新たな回避策が登場していることから、より素早く・確実に検出できる新技術をシーズン18で導入しました。
さらに、以下のような変更も加えられます:
- これまでは、特にダイヤモンド以上の競技帯で警告と制限を実施していましたが、
- 今後は使用したランクやモードに関係なく、Controllerプールで不正な周辺機器を使用した場合はアカウントBANの対象となります。
チャットのモデレーション強化
Overwatch 2のテキストチャットは、誰もが安心して軽いやり取りや会話ができる空間であるべきです。 そこで導入されたのが、リアルタイム・テキストモデレーション技術です。
この技術により、有害または攻撃的な可能性のあるメッセージは、その内容全体が他プレイヤーに表示されなくなります。 プレイヤー自身が表示を選択し、必要であればその場で通報できます。
この技術はすでにWorld of Warcraftで成功を収めた実績があり、Azerothのプレイヤー体験を大きく改善しました。 Overwatchでも今後、プレイヤー同士のやり取りがより快適になることが期待されます。
なお、このフィルターはソーシャルオプションでオフにすることも可能ですが、有害な発言や嫌がらせが許容されるわけではありません。 Blizzardのゲーム内行動規範は引き続き厳格に適用され、違反者はサイレンス処分、アカウント停止、または重大・再犯の場合は永久BANの対象となります。
チーター対策の進展
最後に、Defense Matrixチームからの嬉しい報告です。 Overwatch 2のローンチ以降、不正行為でBANされたアカウントが累計100万件を突破しました。
この中には、エイムボット、ウォールハックなどのチート利用者だけでなく、チーターとパーティを組んで恩恵を受けたプレイヤーも含まれています。
不正との戦いは今も続いていますが、我々は「試合の結果はスキルと情熱で決まるべきであり、不正で左右されるべきではない」という信念を貫いています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 今後もOverwatchを楽しく、公平で、素晴らしい体験にしていくために、皆さんのご協力をよろしくお願いします。