プライド月間特集——「OW」のLGBTQIA+ヒーロー5人のストーリーをおさらい

6月のプライド月間にあわせて、「OW」に登場するLGBTQIA+のヒーローたちのバックグラウンドがまとめられています。

トレーサー(レズビアン)

・元英国空軍パイロット。テスト飛行の事故で「時間乖離症」を発症し、時間加速装置でそれを克服してエージェントに
・恋人のエミリーは2016年のホリデーコミック「リフレクション」で初登場
・「OW」初のLGBTQIA+ヒーローとして、その後のキャラクターに影響を与えた存在
・関連作品:シネマティック「Alive」、コミック「トレーサーのロンドン・コーリング」

ファラ(レズビアン)

・アナ・アマリの娘。エジプト軍→ヘリックス・セキュリティー・インターナショナルを経て新生OWへ
・ショート「ありのままの自分」でアイデンティティを明かし、キャスディは「異性というより兄のような存在」と語っている
・関連作品:ショート「任務のためなら」、コミック「新しい風」

バティスト(バイセクシャル)

・オムニック・クライシスで生まれた孤児。コンバット・メディックとして軍に入隊後、タロンに所属するが脱走し、OWへ加入
・OW唯一のバイセクシャル・ヒーロー。想い人はキャスディで、ショート「ありのままの自分」に詳しく描かれている
・関連作品:ショート「捨てられた過去」、コミック「新しい風 第3話」

ソルジャー76(ゲイ)

・旧OWの実質的リーダー。強化兵計画の実験参加者でもある。組織崩壊後は表向き死亡したように見せかけ、影の自警団として活動中
・歴史学者ヴィンセントと恋仲だったが、OWのコマンダーとしての務めを優先し別れた過去を持つ
・関連作品:シネマティック「Hero」、ショート「過ぎ去りし未来」「運のいい男」「過去の亡霊」

ライフウィーバー(パンセクシャル)&ベンチャー(ノンバイナリー)

・ライフウィーバーは元ヴィシュカー・コーポレーションの科学者。独自技術「バイオライト」をめぐり企業と対立し独立
・ベンチャーは国際考古学チーム「ウェイファインダー」所属の学者兼冒険家
・今年のプライド月間記念コミック「ベンチャーの冒険~海の底の陰謀~」で2人が初共演
・ライフウィーバーのパンセクシャルカラーをあしらったスキン「ネオンカラー」もログイン報酬として配信中

1週間を振り返る:プライド月間特集 - LGBTQIA+ヒーローたちのストーリー
Blizzard Entertainment | 2026年6月5日

6月は「OW」でもおなじみのプライド月間!ということで、今回の「1週間を振り返る」では、今年「OW」デビューした新規プレイヤー&ファン向けに、この月間になじみ深い5人のヒーローたちのアイデンティティと彼らのこれまでのストーリーをおさらいしていきます。

よろしければ、以下のおさらいでご紹介したコミックやショートをぜひご覧になってみてください。もちろん、以前から「OW」をプレイしていて、こうしたヒーローたちのバックグラウンドをすでにご存じという人も、この記事で改めてその魅力を再発見してみるのも面白いかもしれません。

それでは前置きはこの程度にして、さっそく本編に参りましょう。

トレーサー

トレーサーは元英国空軍のパイロットという肩書きを持つオーバーウォッチのエージェントです。テレポート可能な次世代戦闘機のテスト・フライト時の事故がきっかけで、自身の身体を"現在"の時間枠に留めることができなくなる「時間乖離症」を発症。それから数年後、その後親友となるウィンストンが開発した時間加速装置によってこの症状を逆手に取った短時間のタイムトラベルをモノにした末に、エージェントとして活躍するに至ったという経緯を持ちます。

そんなトレーサーの恋人は、2016年のホリデー・コミック「リフレクション」で初登場したエミリー。旧オーバーウォッチ解散後にトレーサーの精神面での支えとなった一般女性です。WATCHPOINT: GIBRALTARのトレーサーの部屋にエミリー&トレーサーの2ショット写真が飾られていたり、この写真を模したスプレーも登場するなど、エミリーとトレーサーの仲はゲームの中でも知ることができます。

「OW」初のLGBTQIA+ヒーローということもあり、その後登場するヒーローのアイデンティティに影響を及ぼしたという意味でも、トレーサーそしてエミリーとの関係は「OW」の中でも特別と言えるでしょう。

トレーサーを描いたその他ストーリー

トレーサーの活躍を描いたメディア作品として鉄板と言えるのが「OW」初期のシネマティック「Alive」と「オーバーウォッチ」トレーラーの2つ。もっとトレーサーとエミリーの仲を詳しく知りたい人には、5話構成のコミック「トレーサーのロンドン・コーリング」がおすすめです。このコミックは、ロンドンのアンダーグラウンド・コミュニティとトレーサーの交流を軸としていますが、エミリーもトレーサーの支えとしてクローズアップされています。また本国の出版物ではありますが、上記のトレーサーのストーリーが詳しく描かれた書籍「Overwatch: Declassified」(原題)も存在します。

ファラ

新生オーバーウォッチ・エージェントの中でも厳格さと空爆力では1、2を争うのがファラことファリーハ・アマリ。旧オーバーウォッチで副官を務めていた名スナイパー、アナ・アマリの娘としても知られています。

アナが平穏な人生を送ってほしいと願う一方で、幼い頃からオーバーウォッチのエージェントに憧れていたファラはエジプト軍に志願。旧オーバーウォッチへの入隊こそ同組織の解体で叶いませんでしたが、その後入社した傭兵派遣会社ヘリックス・セキュリティー・インターナショナルで空戦のスペシャリストとして成長し、新生オーバーウォッチの一員として現在活動するに至っています。

ファラはトレーサーと並ぶレズビアンのヒーローとしても知られており、彼女と次にご紹介するバティストの会話を軸としたショート「ありのままの自分」で、「キャスディと付き合ってるのか」と聞くバティストに自分のアイデンティティを明かし、キャスディは自分にとって「異性というより兄のような存在」と答えています。

ファラを描いたその他ストーリー

ファラを主軸としたストーリーとして挙げられるのは、ショート「任務のためなら」と5話構成のコミック「新しい風」でしょう。同コミックの第2話ではファラのオーバーウォッチ加入までの経緯が、第5話では「ありのままの自分」の直前の出来事にあたる、ファラの釜山での任務がそれぞれ描かれています。

バティスト

「OW」ストーリーの根幹を成す要素の1つが"先の大戦"こと「オムニック・クライシス」。この紛争で生まれた数千万規模の孤児――得られたかもしれない幸せや将来のほとんどを大戦に奪われた一般人の象徴――の1人が、ここでご紹介するジャン=バティスト・オーギュスタンです。バティストは孤児として大戦直後の動乱を生き抜いた後、故郷ハイチの復興を手伝うべく、コンバット・メディックとして軍に入隊。兵士としての才能を開花させていきます。

ですが、紛争直後ゆえの経済的困窮に陥ったバティストは除隊後、自身の技術を生かして安定した収入を得るために傭兵業に転職。所属した傭兵派遣会社こそが「OW」の敵でもあるタロンでした。自身の想いとは真逆に、紛争地帯を練り歩いては、仲間とともに武力で金目の物を搾取する日々――容易な任務で高収入を得ることの代償を痛感したバティストは、同じ部隊に所属していた傭兵仲間、マウガの協力を得てタロンを脱走。以降は自身の過ちを償うべく、そしてより良き未来を作るべく、オーバーウォッチへと加入します。

そんなバティストの想い人は、「オーバーウォッチへのスカウト」という形で自身に再起のチャンスを与えてくれた恩人、キャスディ。その心境と「OW」唯一のバイセクシャル・ヒーローとしてのアイデンティティは、先にご紹介したショート「ありのままの自分」で詳しく描写されています。

バティストを描いたその他ストーリー

バティストを描いたストーリーとして真っ先に挙げられるのが、私(この記事のライター)イチ押しのショート「捨てられた過去」です。タロン脱走後のバティストを待ち受けていたタロンの罠、マウガによる追跡劇が、タロン在籍時代の回想を交えつつ語られるので、バティストをもっと知りたい方には特におすすめです。その後のバティストの逃走劇とキャスディとの邂逅を描いたコミック「新しい風 第3話」も必見です。

ソルジャー76

次にご紹介するジャック・モリソンことソルジャー76は、「OW」ユニバースの中でも特に波乱万丈といえる人生を歩んできたヒーローです。彼はもともとアメリカ軍の一般兵士でしたが、世界がオムニック・クライシスに突入すると、軍で進められていた「強化兵計画」の実験に参加。試薬の効果で反応速度やスタミナといった身体能力全般が強化されると、一躍大戦の切り札として世界をリードする存在となりました。

クライシスが終結すると、大戦で世界を導いた兵士や科学者たちで構成される平和維持組織として旧オーバーウォッチを他のヒーローたちと共同で設立。以後は実質的なリーダーとして同組織を率いました。しかし、組織の運営はその規模が拡大するごとに困難となり、ついに組織自体がスキャンダルで崩壊。ソルジャー自身も、何者かによって計画されたオーバーウォッチ・スイス本部の爆破に巻き込まれる事態に。

現在ソルジャーは旧オーバーウォッチを壊滅に追いやった黒幕へ報いを与えるべく、表向きには本部の爆破で事故死したように見せかけ、影の自警団としてタロンやその他組織の動向を探っています。

キャリアと同様、私生活が苦難に満ちているのもソルジャーの特徴といえるでしょう。彼はヴィンセントという歴史学者と軍在籍時代から恋仲で、クライシス後はともに平穏な共同生活を望んでいましたが、ソルジャーはタロンら新時代の脅威を前にオーバーウォッチ・コマンダーとしての務めを優先。自身の感情を押し殺して、ヴィンセントと別れたという過去を持ちます。

この恋人との一連の出来事はソルジャーの人生に暗い影を落としており、自身のショート「過ぎ去りし未来」では、重荷を背負うイラリーと自身の境遇を重ねる過程でヴィンセントとの過去、そして2人で歩めたかもしれないもう1つの未来に想いを馳せ、自身の決断を悔いるソルジャーが描かれています。

ソルジャー76を描いたその他ストーリー

「OW」のストーリーの核心に大きくかかわるヒーローということもあり、ソルジャー76が登場するメディア作品は数多くあります。その代表的な作品が自身の自警団としての活躍を描いたシネマティック「Hero」、旧オーバーウォッチ崩壊の黒幕をソンブラやアナとともに探っていく2つのショート「運のいい男」と「過去の亡霊」でしょう。ソルジャーのヴィンセントに対する強い想いは、上記の「過ぎ去りし未来」のほかにも、先述のホリデー・コミック「リフレクション」や本国出版のレシピ本「Overwatch Cookbook(原題)」でも垣間見ることができます。

ライフウィーバー&ベンチャー

チャーミングな所作が眩しいニラン・プルクサマニーことライフウィーバーは、元ヴィシュカー・コーポレーション所属の科学者です。人と世界に癒しを与えるべく、生命を光で作り出す新技術「バイオライト」を同企業在籍中に開発するものの、その技術を悪用しようとしたヴィシュカーと対立。ライフウィーバーはバイオライト生成のノウハウを差し出すことなく会社を去りましたが、巨大企業を敵に回したことで、さまざまな国で指名手配を受けることに。現在は独立都市アトランティック・アーコロジーにて「命を紡ぐ者」(ライフウィーバー)の名を掲げ、自身の目指す未来を作り上げています。このいきさつとライフウィーバーの人となりは、ショート「破壊と再興」で詳しく描かれているので、気になる人はこちらをぜひチェックしてみてください。

もう1人のスローン・キャメロンことベンチャーは、国際考古学チーム「ウェイファインダー」所属の学者兼冒険家。コミック「ベンチャーの冒険~タロンをやっつけろ!~」ではタロン相手に奮闘するなど、冒険家ならではの底なしの度胸を持っています。

今年のプライド月間記念コミック「ベンチャーの冒険~海の底の陰謀~」では、このライフウィーバーとベンチャーの2人がストーリー上で邂逅を果たし、海底遺跡の共同調査に挑みます。美しい海を舞台にした冒険の果てで2人を待ち受けているものとは――?ライフウィーバーのアイデンティティであるパンセクシャルのカラーをあしらったログイン報酬のスキン「ネオンカラー」とあわせて、こちらのコミックもどうぞお見逃しなく!

以上、LGBTQIA+のアイデンティティを持ったヒーローたちのご紹介でした。ちょっとしたストーリー解説としてこの記事を楽しんでいただけたとしたら、私たちも幸いです。次回の「1週間を振り返る」もどうぞお楽しみに!

コメント一覧
  1. 匿名 より:

    OWの歴史はほとんどがポリコレ全盛期だからな
    ソルジャーがゲイなのが明かされた時は素直にキッショって感想だった

    7
    4
  2. 匿名 より:

    完全に設定後付けされたソルジャーを救いたい

    7
    1
  3. 匿名 より:

    勇気貰える人がいるならいい取組 いい設定や

    5
    3
  4. 匿名 より:

    脳内で好きにカップリングしとくから公式設定なんてどうでも良い。
    ちな俺の脳内ではライフウィーバーとマーシーくっついてるし、キャスディとハンゾーがくっついてる(これは神絵師の腐女子の影響)

  5. 匿名 より:

    キャスxハンゾー がow界で一番有名なカップリングなのにバティがキャスに想いだぁ?......嫌だ......。

    • 匿名 より:

      え!リーパー×ソルジャーじゃないのか!?
      腐女子界には色々カップリングあるんだなぁ…

  6. 匿名 より:

    キャスディがバティスト振ったら炎上するんかなあ?
    アッシュからも矢印向いてるしモテ男やねキャスディは

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