元OWLコーチによる『ウーヤンの正しい使い方徹底ガイド』

長年オーバーウォッチを指導してきたSpiloコーチによる、「ウーヤン」の総合ガイドが公開されています。

あらゆるランクでの立ち回りや位置取り、ダメージと回復のバランス、そして実戦での判断までを解説しており、とても実戦的な内容となっています。

内容を下記に簡単にまとめたので、動画を閲覧しながら確認してみてください。

基本スタイル:中距離オフアングルの立ち回り

ウーヤンは「中距離のオフアングル」で戦うヒーロー。

味方のメイン戦線から10〜40メートルほど離れ、少し横の位置から支援と攻撃を行うのが理想。

この立ち位置を取ることで、AoE攻撃を避けつつ全体の状況を俯瞰でき、味方の回復と敵への圧力を両立できる。

前線に張り付かなくても、常にチーム全体へ影響を与えられるのが強み。

基本の意識は「近い味方を回復し、近い敵を攻撃」

ウーヤンはヒールもダメージも射程があるため、安全な位置から安定したパフォーマンスを発揮できる。

移動スキル:飛流歩

Shiftキーで発動する「飛流歩」は短距離の加速と小さな垂直移動を兼ね備えたスキル。

緊急回避やポジション調整、高台への移動など多用途に使える。

大切なのは「危険が迫る前に使う」こと。テレポートのような瞬間移動ではないため、敵の接近を察知した段階で早めに発動するのが理想。

また、敵が引いたときには攻めに使うこともできる。戦況に応じて守りにも前進にも活かせる柔軟性がある。

メイン攻撃:水弾の地面撃ちテクニック

ウーヤンのメイン攻撃はチャージ式の水弾。

最大チャージで100ダメージを与えるが、直撃を狙うよりも「地面へ当ててのスプラッシュダメージ狙い」が安定する。

これにより、動く敵にも確実にダメージを与えやすく、複数体を巻き込むことも可能だ。

10〜15メートル以上離れている場合は、敵の足元や手前を狙うのがコツ。チャージ音が鳴ったら威力が最大化した合図だ。

戦闘ではヒールよりダメージを優先。ウーヤンの本質は“攻撃で試合を動かすサポート”であり、削りで敵の動きを制限するのが役割。誰を撃つかを意識して、瀕死の敵を確実に仕留めることが重要。

回復スキル:養神泉

養神泉は「パッシブ回復」と「リソース消費型の強化回復」で構成されている。通常はパッシブで味方を継続的に回復し、敵から大きなダメージを受けた味方にだけリソースを消費して一気に回復する。

ヒールと攻撃を交互に小刻みに切り替えるのは非効率。回復が必要なタイミングでしっかり使い切り、その後はリソースが戻るまで攻撃へ専念するのが理想的だ。

特にタンクへの瞬間回復は強力で、「守衛波浪」と併用すれば短時間で体力をフルまで戻せる。

Eスキル:守衛波浪

守衛波浪は回復とダメージを同時に行うスキルだが、実際には単体回復・自己防衛の用途が主力。広範囲ダメージを狙うより、ピンチの味方や自分を救うために使うと効果的。

タンクに使うと短時間で体力を全回復できるほど強力。一方で、安全なタイミングで無駄に使うと自衛手段を失うので注意が必要だ。

発動は地面接地後のため、ジャンプ中に使うと発動が遅れる。敵のダイブを受ける直前に発動することで最大の効果を得られる。

アルティメット:驚濤波

驚濤波は高速移動と範囲攻撃を同時に行うアルティメット。攻撃的にも防御的にも使えるが、発動の瞬間に無防備になるため、使い方を誤ると即落ちのリスクがある。

自分に使う場合は、発動前に「飛流歩」と「守衛波浪」を温存しておくこと。これがない状態で突っ込むと、逃げ場を失って即死する危険が高い。

味方への使用も非常に有効。特に味方タンクやダイバー(ウィンストン、ゲンジなど)が攻める瞬間に合わせると、攻撃と回復を同時に支援できる。
「自分の位置が強いなら味方に、前に出たいなら自分に」——この判断基準を持とう。

おすすめパーク構成

Spilo氏の推奨パークは以下の通り:

均衡 攻撃命中時にパッシブ回復量が+40%(2秒間)。自然回復が強化され、味方の継続支援が安定する。

引潮 守衛波浪が反射して戻り波でも効果を発揮。戻りでも80回復し、狭いマップでの生存力が大幅に向上する。

「降雨」は攻撃精度を求められる上級者向け。全弾命中すれば高火力だが、壁や角に弾が当たりやすくなるため扱いが難しい。

苦手な相手

ウーヤンの天敵は空中ヒーロー(ファラ、エコーなど)

スプラッシュ攻撃が届かず、逆に上空から一方的に撃たれる。
味方にソルジャーやアッシュがいる場合は、彼らの射線を意識して連携しよう。

実戦例と立ち回りの反省

Spilo氏が分析した試合では、「位置取りの誤りが命取りになる」点を強調している。

特に驚濤波を自分に使用して突っ込みすぎると、近距離特化キャラ(リーパーやロードホッグなど)にカウンターを受けやすい。

良い例は、トレーサーと共にオフアングルを維持し、クロスファイアを形成して敵を挟み撃ちにする動き。

悪い例は、安全なタイミングで守衛波浪を使い、自衛手段を失ったケース。

総括として、ウーヤンは「距離管理のヒーロー」。距離を誤れば脆いが、最適距離を保てば戦場全体を支配できる存在になる。

まとめ

・中距離、オフアングルで戦う
・回復と攻撃の切り替えを明確にする
・飛流歩と守衛波浪は生存の要、温存意識を持つ
・驚濤波は味方を支援する目的で使う
・常に視界と位置を意識して立ち回る

ウーヤンは操作難度が高いが、位置取りと判断を磨けば、サポートでありながら試合を決定づける存在になれる。